コイン業界ニュース・コラム トランプ大統領・米国大統領選挙は地金やレアコインの価格に影響を与えるか?
『Do Elections Impact Bullion and Rare Coin Prices?』
https://www.coinagemag.com/do-elections-impact-bullion-and-rare-coin-prices/
・トランプの大統領再選と市場の反応
2024年11月6日、ドナルド・J・トランプ氏が必要な選挙人票を獲得し、再び米国大統領に選出された。この結果、株式市場は急上昇し、ダウ平均は1,507ポイント上昇して43,729.93の史上最高値を記録した。一方、金や銀の価格は急落し、金は1オンスあたり$2,720から$2,665へ下落。その後も金価格は続落し、選挙から1週間後には$2,590まで下がった。
・大統領選と経済の関係
経済専門家のマイケル・ガロファロ氏は、金や銀などの貴金属価格は、大統領選挙よりも、戦争、テロ、サイバー攻撃、自然災害などの「ブラックスワン」イベントの影響を強く受けると指摘。歴史的に見ても、例えば1970年代の金価格上昇は、ジミー・カーター政権ではなく、ハント兄弟の銀市場独占が影響を与えたとされる。また、2008年の金価格高騰はブッシュ・オバマ政権ではなく、リーマン・ショックによるものだった。
・トランプ政権の影響
トランプ政権が発表する政策が市場にどのように影響を与えるかは不透明だが、関税引き上げやエネルギー独立政策がインフレを引き起こす可能性があり、それにより金価格が変動すると考えられる。さらに、地政学的不安定(ウクライナ・中東戦争、北朝鮮・イラン・ロシアの動向)が、伝統的な安全資産である金への投資を促進する可能性もある。
・希少コイン市場との関連
貴金属価格の変動は、希少コイン市場にも影響を与える。金価格が上昇すると、コレクター市場にも資金が流入しやすくなり、市場が活性化する。過去には1980年代に希少コイン市場が急成長したが、その後ウォール街のスキャンダルによってバブルが崩壊した歴史がある。2020年には、パンデミックによる刺激策資金が希少コイン市場に流入し、市場が活発化した。
・2025年以降の展望
トランプ大統領の新たな政策が、金や希少コイン市場にどのような影響を与えるかはまだ未知数である。景気拡大、インフレ悪化、ドル高、地政学的要因など、多くの変数が市場を左右する可能性がある。