NGC社の保存処理(Conservation):残留物を取り除き、コインの美しさを蘇らせた事例
『NGC Conservation: Breaking the Pattern of Residue』
https://www.ngccoin.com/news/article/13759/ngc-conservation-february-2025/
NGC社は独自の技術を活用し、コインの有害な汚染物質を除去し、表面を安定・保護することで、多くの場合その魅力を向上させることができます。
コインは保存処理(Conservation)後にグレーディングされ、保護カプセルに封入されます。以下では、最近NGCが処理した特に興味深いコインをご紹介します。
■ J-2132 ハーフダラー
歴史的価値のあるアンティークコインも、表面の汚れによって本来の美しさが隠れてしまうことがあります。
「マーサ・ワシントン・パターン」として知られるこのコイン(Juddナンバー2132)は、1960年代に新たな銅・ニッケル合金の試験用 に製造されました(その後も複数回テスト用に使用)。しかし、長年の保管により表面に不快な残留物が付着してしまいました。
このような残留物はコインの本来の状態を隠してしまうため、NGCでは慎重な保存処理を実施。
トーン(変色)を除去しつつ、表面に傷をつけないよう細心の注意を払いました。
その結果、この貴重なパターンコインは数値グレーディングを受けることが可能となりました。
■ 1987年オランダ・パターン 50ギルダー銀貨
モダンコインでも、残留物が付着すると見た目が大きく損なわれます。
この1987年のオランダ50ギルダー・パターンコインは、王室の黄金婚式(50周年)を記念して作られた試作デザインです。実際に発行された記念コインとは異なるデザインが採用されていました。
しかし、表面全体に不規則な白濁した残留物が発生し、元のデザインがほぼ見えない状態になっていました。
これはコインが試作段階で頻繁に取り扱われたことが原因である可能性があります。
NGCでは、表面を損傷させることなく、この頑固な残留物を除去する慎重な処理を実施。その結果、本来のデザインが復元され、良好なグレーディングが可能となりました。
(写真にて詳細をご確認下さい)