2025年2月25日付 米国コイン市場の動向:知っておくべきこと
『Market Matters: Be Aware』
https://www.pcgs.com/news/be-aware
現代のアメリカ造幣局による地金(ブルジョン)ベースのアイテム、例えば金・銀のアメリカン・イーグルや、新たに再発行されたモルガン&ピースダラーなどは、地金価格の高騰とともに人気を博しています。
〇金価格$3,000の時代が来る?
金価格が2024年後半に$2,700を超えたのは、政治・経済・社会的要因の影響と言えるでしょう。現在、多くの投資家が金・銀市場に注目しており、これまで慎重だった主流の金融評論家たちもこの流れに乗っています。
興味深いことに、大手小売チェーンが金・銀の地金販売で成功を収めた結果、新たにプラチナの販売も開始しました。
歴史的に、アジア市場では金や銀が高く評価されてきました。アメリカやヨーロッパでは、インフレ時にハードアセット(貴金属)を求める動きがあるものの、それはアジア市場ほど大きなものではありません。しかし、最近ではロシアも積極的に金を買い増しており、世界の地金市場は依然として非常に強い状態が続いています。
米国の地金市場も活況を呈しており、投資家は地金と収集価値を兼ね備えたコインを選ぶ傾向があります。
〇投資家がすべきこと
・現在の地金価格を把握する
売買のタイミングを見極めるために、地金価格の動向をチェックしましょう。
・コレクションを整理する("Prune your garden")
収集品の重複を整理し、将来の購入資金を確保する。
株式投資と同じく、コイン市場でも「買い・保有・売却」の判断が重要です。
・地金市場の動きとレアコイン
地金市場の高騰は、希少コイン市場にも影響を及ぼします。過去45年間の傾向を見ると、コインディーラーは地金取引で得た利益を希少コインに再投資することが多く、この現象を「ブルジョン・バンプ(Bullion Bump)」と呼びます。
1979年の金・銀価格の歴史的上昇の際にも、コインディーラーは「余剰資金をどこに投資するべきか?」という課題に直面しました。そして、その資金の多くが希少コイン市場へ流れたのです。
現在、コイン市場でも同じ現象が見られます。特に高品質で入手困難なコインは、多少高価でも確保する価値があります。
〇モダンコイン市場のトレンド
最近の地金市場では、特に新品で光沢のあるモダンコインが人気です。特に、PCGS認定のコインは市場での評価が高く、売買の際に安心感を提供します。
PCGS認定の地金コインのプレミアム(上乗せ価格)は比較的低く(1オンス金貨で1%未満)、PCGS認定の$10・$20金貨は、地金市場の影響を受けやすく、投資家に人気です。
〇米国造幣局の最新リリース
2024年には、以下のコインが特に人気となっています。
・アメリカン・イーグル金貨・銀貨(毎年人気)
・イギリス王立造幣局との共同発行「リバティ&ブリタニア金貨・銀メダル」
・再発行されたモルガン&ピースダラー(プルーフ・未使用)
・1790年代の「フローイングヘア」デザインを採用した230周年記念メダル
これらのモダンコインは、最新の造幣技術と伝統的なデザインを融合させたコレクター向けのアイテムとして高い評価を受けています。
〇まとめ:市場の変化に備えよう
地金市場と希少コイン市場は絶えず変動しています。そのため、市場動向を把握し、自分の投資戦略を見直すことが重要です。
地金価格の変動をチェックする
保有コインの整理・選別を行う
PCGS認定のコインは売買時のメリットが大きい
ディーラーが希少コイン市場へ資金を投入する傾向を意識する
市場の未来を完全に予測することはできませんが、「今何をすべきか」を考え、準備しておくことは可能です。