NGCによる保存処理:受動的な残留物と直接的な残留物の違い
『NGC Conservation: Passive Versus Direct Residues』
https://www.ngccoin.com/news/article/14250/
『NGCによる保存処理:受動的な残留物と直接的な残留物の違い』
不適切な保管によって発生する「受動的な残留物」だけでなく、接着剤などによる「直接的な残留物」も、コインの外観や価値にとって同様に有害です。
Numismatic Guaranty Company®(NGC®)では、有害な表面の汚染物質を除去し、コイン表面の安定化と保護、そして多くの場合は審美性の向上を目的とした独自の技術を使用しています。保存処理を終えたコインは、等級付けされカプセルに封入されます。
以下に、最近NGCで保存処理と等級付けを行ったコインのハイライトを紹介します。
〇1891年 リバティ・ニッケル
長期間の不適切な保管により、コインにひどい残留物が発生します。この1891年のニッケルは、主に表面を覆う斑点状のオレンジ・ブラウンの重い残留物を取り除くために保存処理が依頼されました。このような不透明な残留物は元の表面を隠してしまい、本来の美しさを発揮できなくなります。また、永久的な損傷の原因にもなります。幸いにも、このニッケルに付着していた残留物は安全に除去され、輝きと光沢のあるコインが現れました。保存処理の後、NGCで数値グレードが与えられました。
〇1950-S ルーズベルト・ダイム
密閉性のないホルダーでの長期保管により、詳細を隠す不透明な残留物が発生することがあります。この1950-Sルーズベルト・ダイムには、表面全体にわたる不透明な残留物が見られました。これにより、細部が隠されグレーディングに不利になります。専門家による保存処理で残留物が丁寧に除去され、明るく輝く問題のないコインが現れました。その結果、このコインはNGCで高い評価を得ることができました。
〇1883-CC モルガン・シルバー・ダラー
接着剤などによる残留物は、受動的なものよりも直接的にコインに影響を与えます。この1883-CCモルガン・シルバーダラーには、裏面に奇妙な接着剤の跡が残っており、元の表面を覆っていました。接着剤の残留物は長期保管で不安定になり、NGCでの認定時に拒否される原因となります。プロの保存作業では、オリジナルの表面を損なうことなく接着剤の除去が求められます。専門家により接着剤が安全に除去され、明るく光沢のあるコインとなり、無事にグレーディングされました。