NGC社コラム:コイン収集品は安全か?
『Jeff Garrett: Is Your Collection Safe?』
https://www.ngccoin.com/news/article/14272/
『コイン収集品は安全か?』
近年、コインを安全に保管することはますます難しくなってきていますが、収集品を守るために取れる対策は存在します。
数週間前、チェース銀行から手紙が届き、貸金庫のサービスを終了するため、内容物を取り出すよう通知がありました。これは当初、地域限定の話かと思っていたのですが、実際は全米的な決定でした。オンラインでは、貸金庫を失った顧客からレアコインや地金を買い取る広告を見かけるようになりました。
残念ながら、こうした動きはチェース銀行だけではなく、他の金融機関でも同様の流れが見られます。さらに、銀行店舗自体の閉鎖も進み、以前は賑わっていた支店も現在はゴーストタウンのような状態です。
銀行側の主張では、デジタルバンキングの普及により来店者が減少し、金庫や警備費用の維持、責任リスクが高騰していることが理由とのことです。
これにより、金庫を備えたレアコイン会社とは異なり、一般の収集家は安全な保管手段の選択肢が減少しています。大都市には民間の貸金庫サービスもありますが、規制されていないため信頼性の確認が必要です。
〇私の体験と教訓
私はこの分野の専門家ではありませんが、過去10年で防犯について学ぶ機会が増えました。10年前、私のビジネスが強盗に遭うという大事件がありました。それは大きな警鐘となり、保険内容や保管方法を見直すきっかけとなりました。
警察によると、「スマッシュ&グラブ(破壊と略奪)」型の強盗が増加しています。多くはドラッグ中毒者や貧困層など、数分以内で貴重品を奪って逃げる手口です。したがって、
「 貴重品は絶対にむき出しで保管しないこと!」
可能であれば耐火・耐盗難の金庫に保管し、まだ存在するなら銀行の貸金庫を利用しましょう。多くの盗難事件は持ち主の不注意が原因です。
また、自分の収集活動を周囲に知られないよう配慮することも大切です。ピザ配達員や近隣の人に「希少コインを集めている」ことが知られると、思わぬトラブルを招くかもしれません。
雑誌の配送先を私書箱に変更するなどの対策もおすすめです。
〇保険について
多くのプロコインディーラーは盗難保険(numismatic insurance)に加入しています。私自身も何十年も契約していましたが、実際に被害に遭うまで内容をきちんと読んでいませんでした。高額な免責額や細かい制限条項があり、保険は複雑です。
「住宅保険でカバーされると思っている方へ:多くの場合、希少コインは対象外です!」
保険に入っていない方は、自分の保険代理店に相談するか、アメリカ貨幣協会(ANA)に問い合わせてみましょう。ANA会員向けに対応する保険会社があります。
確かに費用はかかりますが、精神的安心感という価値は計り知れません。
実例:カリフォルニア火災
以下の画像は、カリフォルニアの山火事で焼失した銀行のものです。唯一残ったのは銀行の金庫部分で、奇跡的に顧客のコレクションは無事でした。しかし他の収集家たちは損失を被りました。保険の重要性を示す象徴的な例です。
〇結論
銀行貸金庫の減少や防犯リスクの増大により、コインの保管はますます難しくなっています。しかし、以下のような対策でリスクは軽減できます。
・自宅保管なら必ず金庫へ
・情報は外に漏らさない
・収集品用の専用保険を検討
・現在の保険内容を確認
・保管先の火災や盗難にも備える
「備えあれば憂いなしです。本記事の内容が皆さんの安全意識向上につながることを願います。