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PCGS注目のコイン:1892-S モルガンダラー PCGS鑑定MS67

『PCGS Featured Coin: 1892-S Morgan Dollar, PCGS MS67』
https://www.pcgs.com/news/1892-s-morgan-dollar

『PCGS注目のコイン:1892-S モルガンダラー PCGS鑑定MS67』

モルガンダラーは、1878年から1921年まで製造された、アメリカを象徴する人気シリーズのひとつです。正式名称は「リバティ・ヘッド・ダラー」ですが、デザイナーのジョージ・T・モーガンにちなんで、一般的に「モルガンダラー」と呼ばれ、その愛称と収集人気は現在まで続いています。このシリーズには絶対的または状態(コンディション)による希少品が多数存在します。

その中でも1892-S(サンフランシスコ鋳造)は特に入手困難な一枚です。

発行枚数は1,200,000枚と一見多く見えますが、1918年のピットマン法によって大量の銀貨が溶解され、多くが失われたと考えられています。

著名な貨幣学者Q・デイヴィッド・バワーズは著書で、「1892-Sの多くは発行直後に流通に回り、未使用のまま保存されたものはほとんどない」と記しています。また、1940〜50年代のサンフランシスコ造幣局保管分や1962〜64年の米財務省放出分の中にも、この年号の袋は見つからなかったと述べています。ただし、1925〜26年にサンフランシスコ造幣局から1袋分が支払われた記録はありますが、当時はモルガンダラーのミントマーク収集が盛んでなかったため、ほとんどが収集界に入らなかったといいます。

MS65以上のグレードは非常に稀少で、PCGSによるとその生存数はわずか64枚程度と推定されています。これは数千人規模のモルガンダラー・レジストリセット参加者の需要を到底満たせない数です。

今回、スタックス・バワーズ・ギャラリーズのサマー・グローバル・ショーケース・オークションに、PCGS MS67・初期世代ホルダー入りの見事な1892-Sが出品されます。このコインは約40年間市場に出ておらず、同社副社長クリスティン・カーステッド氏は「細部が非常に鮮明で、視覚的魅力も抜群。表面はほぼ完璧で、柔らかなサテン質感の強い光沢を持ち、打刻以来大切に保存されてきたことが明らか」と述べています。

色調はオリーブゴールドとパールグレーの控えめなまだら模様、裏面はモチーフ周辺にスチールブルーの輝きを帯びた暖かみのあるモーヴグレーのパティナが広がっています。カーステッド氏は「これは完全なオリジナルで、おそらく1892年にサンフランシスコ造幣局から直接入手されたものだ」としています。

推定価値は50万ドル。この輝かしい1892-Sは、モルガンダラー・コレクションの“王冠の宝石”となり、PCGSレジストリセットでは順位を大きく左右する可能性があります。