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PCGS社コラム:アメリカン・シルバーイーグル40周年

『40 Years of American Silver Eagles』
https://www.pcgs.com/news/40-years-of-american-silver-eagles

『アメリカン・シルバーイーグル40周年』

1985年7月9日、ロナルド・レーガン大統領が「リバティコイン法(Liberty Coin Act)」に署名し、同法に基づき初めて米国民向けに販売される地金型金貨・銀貨の発行が認められた。1986年秋に登場したアメリカン・ゴールド・イーグル(AGE)とアメリカン・シルバー・イーグル(ASE)は、貴金属投資対象であると同時にコレクターズアイテムとしても人気を博している。希少な発行年や多様な仕上げが存在し、現代米国造幣局製品や地金型銀貨を好む収集家に支持され続けている。

このプログラムの背景には、第二次世界大戦前に蓄えられた戦略物資を保管する国防国家備蓄センターの貴金属(特に銀)の放出計画があった。国内の豊富な銀供給と、国庫収入の確保も動機となった。

リバティコイン法は、銀貨の意匠として「表面は自由を象徴するデザイン」「裏面は鷲のデザイン」を求め、純度.999・重量1オンスの仕様を定めた。表面はアドルフ・ワインマンの「ウォーキング・リバティ」(1916〜1947年の50セント硬貨)を流用、裏面は造幣局彫刻師ジョン・マーキャンティによる「ヘラルディック・イーグル」が採用された。

1986年10月、サンフランシスコ鑑定局で生産が開始され、同年の地金型とプルーフは同地で製造(プルーフのみSミントマーク入り)。PCGSも同年創設され、「MS70」「PR70」など完璧グレードのみを集める“70コレクター”文化が形成された。1980〜90年代のMS70は特に希少で、1988年、1993年、1994年の地金型MS70はPCGS認定で各120枚未満である。

シリーズ節目には特別仕様が登場している。

1995-Wプルーフ(10周年記念セット限定30,125枚)→主要キー日付。
2006年(20周年):リバースプルーフ、バーニッシュ地金型。
2016年(30周年):エッジに周年刻印。
2019-Wエンハンスト・リバースプルーフ:限定発行で一時5桁ドル価格。
2020年:第2次大戦終結75周年プルーフマーク(75,000枚限定)。
2021年:裏面デザイン変更。エミリー・ダムストラ作「着地する鷲」に変更、造形はマイケル・ガウディオーソ。移行期には「Type I最終500枚」と「Type II初500枚」が同時オークション販売され、両デザインセットも発売された。