NGC社コラム 偽造スラブケースの例:偽のレッドフィールド・ホード・ホルダー
『Counterfeit Detection: Fake Redfield Hoard Holders』
https://www.ngccoin.com/news/article/14298/counterfeit-redfield-holder/
『偽造スラブケースの例:偽のレッドフィールド・ホード・ホルダー』
コインの本物のモルガンダラーだが、実際には特別な来歴付きホルダーで数十年保管されてきたわけではない、その例。
〇レッドフィールド・ホードとは
レッドフィールド・ホードは、アメリカ貨幣収集史において最も有名な発見の一つです。風変わりな資産家ラヴェア・レッドフィールドが1930年代から収集を始め、生涯を通じて銀行やコインディーラーからモルガンダラーやピースダラーを集めました。
1974年の彼の死後、ネバダ州リノの自宅地下室の偽壁の裏から40万枚以上の銀貨が発見され、1976年にA-Mark Coin Companyが730万ドルで購入。その後、Paramount International Coin Corporation製の特別な「Redfield」表記ホルダーに収められ、市場に流通しました。
このホードは多くが一般年号の銀貨でしたが、多数がミントステートで保存されており、来歴(pedigree)付きコインの人気を高めるきっかけにもなりました。
例えば、NGC MS63の1881-Sモルガンダラーは通常70ドル程度ですが、オリジナルのRedfieldホルダー入りなら300ドル以上で取引されることもあります。
〇偽造の発生
こうした価格差に目を付けた偽造者が現れ、元のホルダーから低グレードのコインを抜き、より高グレードや希少日付のコインを入れ替える事例が発生。最近では、NGCに提出された約30個の偽Redfieldホルダーが発覚しました。
ある提出品では、赤芯のRedfieldホルダー入りでMS65と表示されていた1879-Sリバース・オブ・1878が、実際には未使用ではなく、かつ日付と造幣所の組み合わせも過去に記録がないものでした。調査の結果、ホルダー自体が偽物であることが判明。
〇偽造ホルダーの特徴
・刻印の違い:「MADE IN CANADA」の文字が本物より鮮明で突出している
・芯材の色と質感:赤芯が本物より暗く黒っぽい
・UVライト反応:本物は無反応だが、偽物は鮮やかな赤に発光(素材の違いを示す)
〇決定的証拠
さらに、NGCはこのコインが数か月前まで別の鑑定会社のホルダー(AU58)に入っていたことを突き止めました。eBayの5月13日の出品画像と、偽ホルダー内のコインのトーンや打痕が完全一致し、入れ替えが意図的であることが証明されました。
〇結論
・NGC鑑定に出すことで、専門家による真贋鑑定と最新ツールによる検証が受けられる
・NGC鑑定済みコインは真正品かつ正しくグレード付けされていることが保証される
・偽造・改造コイン検出のための総合リソースは NGC公式サイト に掲載