モルガンダラーのバラエティ・種類、エラーとVAM:尾羽の違い 8TF, 7/8TF
『Varieties, Errors & More: Morgan Dollar Tailfeather VAMs』
https://www.pcgs.com/news/varieties-errors-and-more-morgan-dollar-tailfeather-vams
『モルガンダラーのバラエティ、エラーとVAM:尾羽の違い』
モルガンダラーのバラエティは、アメリカ・コイン収集分野で最も広く集められ、知られているジャンルのひとつである。3,000種以上が特定・記録されており、ダブルダイからミントマークの違い、再刻印された日付やミントマーク(RPD・RPM)、オーバーデートやオーバーミントマークなど、あらゆる種類のバラエティを網羅している。
「VAM(ヴァン・アレンとマリスの頭文字)」として知られるこれらは、「ワイルドアイ・スパイクス」「トリプルド・ブロッサムズ&リーブズ」「アリゲーターアイ」などのユニークな愛称が付けられている。PCGSは現在317種のVAMを正式に認定しており、それらは最も重要・希少、または識別しやすいものとされる。
今回は、特に尾羽に関する著名なVAMを紹介する。
1878年、モルガンダラーの製造初年度、フィラデルフィア造幣局は3種類のリバースダイ(A・B・Cリバース)を使い、1,000万枚以上を製造した。最初のデザインは8本の尾羽を持ち(以後は7本)、これに基づく少なくとも19種類の8-TFリバースが作られ、そこから41種類の8-TFバラエティが生まれた。
その中でも特に珍しいのが「壊れた8」(VAM 14.19)と「耳の欠け」(VAM 14.17)である。しかし専門家・一般コレクターの双方に最も人気があるのは、モルガンダラーの「最初のダイ・ペア」であるVAM 9であろう。
8-TFの次には「7/8-TF」リバースが登場。8本から7本へのデザイン変更の過程で、8-TFの作業用ダイの上に7-TFのハブを重ね打ちした結果、羽の痕跡が一部残るケースが生まれた。その結果「7/0」「7/3」「7/4」「7/5」「7/7」など13種類のリバースが確認されており、16種類のダイ組み合わせが存在する。その中でも「7/5」(VAM 44、“ザ・キング”)はモルガンダラーのバラエティの頂点と見なされる。
さらに1901年の「シフテッド・イーグル」ダラーは、シリーズ中で最も注目されるダブルダイ・リバースのひとつ。尾羽だけでなく翼、オリーブの枝や葉、矢、くちばし、そして「IN GOD WE TRUST」の「OD」と「W」まで二重になっている。これは「クラスIVオフセット・ハブ・ダブリング」によるもので、再ハブ化の際にダイが南北方向にずれて配置された結果、同じ方向・同じ間隔で二重像が生じたものである。
まとめ
〇モルガンダラーのバラエティ(VAM)
3,000種以上が特定されており、アメリカ硬貨収集で最も人気の分野。
PCGSは317種を公式認定(重要性・希少性・識別のしやすさが基準)。
魅力的な愛称を持つVAMが多い。
〇1878年 8尾羽(8TF)デザイン
初年度に3種のリバースを使用、最初は8本尾羽。
19種類の8-TFリバースから41種のバラエティが誕生。
レア例:VAM 14.19「壊れた8」、VAM 14.17「耳の欠け」。
最も注目されるのは「最初のダイ・ペア」のVAM 9。
〇7/8尾羽(7/8TF)デザイン
8本から7本へ変更の過程で一部が重刻され羽の痕跡が残存。
13種類のリバースが確認、16種のダイ組み合わせが存在。
中でもVAM 44「ザ・キング」(7/5)は最重要バラエティとされる。
〇1901年「シフテッド・イーグル」
尾羽や翼、オリーブ枝、矢、くちばし、文字に強いダブリング。
原因は「クラスIVオフセット・ハブ・ダブリング」(再ハブ化時の位置ずれ