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PCGS社コラム 1978年「フルバンド」ルーズベルト・ダイムはどれほど希少か

『How Rare Is The 1978 Full Bands Roosevelt Dime?』
https://www.pcgs.com/news/how-rare-is-the-1978-full

『1978年「フルバンド」ルーズベルト・ダイムはどれほど希少か』

1978年のルーズベルト・ダイムで、トーチ(たいまつ)のバンド部分まで完全に打刻されているものは非常に少なく、フルバンド(Full Bands)指定を受けられるコインはごくわずかです。

20世紀後半にUnited States Mintが発行した流通用コインは、打刻品質においてコレクターを満足させないことがしばしばあります。そのため、Roosevelt Dimeのような比較的新しいシリーズでも、完璧な打刻を求めるコレクターにとっては意外に難しい収集対象となっています。

ルーズベルト・ダイムの中には、トーチ中央の横帯(バンド)の細部が完全に分離しているものがあり、この特徴を持つコインは Professional Coin Grading Service(PCGS) によって Full Bands(FB) の指定を受けることができます。これはルーズベルト・ダイム収集家にとって非常に価値の高い評価です。

特に1970年代のダイムは打刻が甘い傾向があり、多くのコインがフルバンドの条件を満たしません。

問題のコインは 1978年 フィラデルフィア造幣局 のルーズベルト・ダイムです。

フィラデルフィアは「自由のゆりかご」とも呼ばれる都市で、1976年のアメリカ建国200周年の祝賀ムードがまだ残っていました。しかし当時の造幣局は大量のコイン需要に対応するため、生産効率を優先していました。

・生産スケジュールが厳しい
・ダイス(刻印型)の使用期間が長い
・プレス機の調整が効率重視

こうした事情により、多くのコインが細部が完全に打刻されない状態で流通しました。

驚くべき事実として、1978年フィラデルフィアのルーズベルト・ダイムは発行枚数:663,980,000枚にもかかわらず、PCGSで「MS64FB」と評価されたコインはたった1枚しか確認されていません。

つまり6億枚以上の中で、PCGSが認定したフルバンド個体は1枚だけです。

もちろん他にも存在する可能性はありますが、現時点ではPCGSに提出された中で唯一の個体です。