PCGS社コラム マーケット基礎講座:アイアピール(見た目の魅力)について
『Market 101: All About Eye Appeal』
https://www.pcgs.com/news/market-101-all-about-eye-appeal
『マーケット基礎講座:アイアピール(見た目の魅力)について』
コインの魅力を感じ取ることには、ある種の“芸術性”がある。すべてのコインが自分の好みではなくても、どのグレードであっても多くのコインの美しさは評価できる。なお、流通による摩耗もまた歴史の証である。
アイアピールで最も重要なのは、「自分が好きなものを自由に好きでいい」という点だ。
レアコインを探した経験があれば、「これだ」という一枚を見つけるのが難しいと感じるはずだ。私は常にProfessional Coin Grading Service(PCGS)鑑定品を推奨するが、その中で「正しい1枚」とは何か?という問題が残る。
なぜあるものには惹かれ、あるものには興味を持たないのか?個人の好みもあるが、「魅力(アピール)」をどう測るかが重要だ。
PCGSはグレーディングを数値化し、コイン市場を標準化した。しかし、アイアピールはどう評価するのか?
コイン業者は昔から「美しいコイン」には高い価格を支払ってきた。筆者自身も若い頃、色彩豊かな記念銀貨を好んで購入していたが、そうしたコインは常に人気が高く、色合いが美しいほどプレミアムがつく。
一方で、完全に白く輝く“ブリリアント(無トーン)”のコインもまた魅力的である。実際、「無トーンのみ」という条件で探すコレクターも多い。
つまり魅力は一つではなく、
・表面の美しさ
・強い光沢(ラスター)
・シャープな打刻
・虹色のトーン
など、さまざまな要素がある。
業者が「ブリリアントのみ」を好む理由は、供給が多く見た目が均一だから。一方、美しいトーンのコインは希少で見つけにくい。
例えば1932 Washington Quarterは初年度発行で人気だが、オリジナル状態ではトーンが付いているものが多く、完全な白色状態はむしろ珍しい。
購入前に確認すべき重要な点は以下の通り:
・グレード(等級)
・トーンが自然か人工か
・白い場合は薬品処理(ディップ)されていないか
PCGS登場以前は、AU(準未使用)のコインに人工的なトーンをつけて未使用のように見せるなどの不正があったが、現在はかなり排除されている。
最終的に、アイアピールとはその名の通り「見た目の魅力」であり、コレクターが心を動かされる要素である。