NGC偽物検出:日付が改変されたゴールド・ダラー
『Counterfeit Detection: Altered Date Gold Dollar』
https://www.ngccoin.com/news/article/15346/counterfeit-detection-altered-date-gold-dollar/
『偽物検出:日付が改変されたゴールド・ダラー』
この南北戦争時代の金貨は本物ですが、価値を高く見せるために日付の数字が1文字だけ改変されていました。
1863年銘のゴールド・ダラー(Gold Dollar)は、1849年から1889年まで製造されたシリーズの中でも、最も希少かつ高価な年号の一つです。
NGCのセンサス(鑑定枚数データ)では約50枚強しか登録されておらず、AU(About Uncirculated:準未使用)クラスでも数千ドル以上で取引されています。
一方で、1862年銘はシリーズの中でも発行枚数が非常に多く、約136万枚が鋳造されました。
NGCセンサスには4,200枚以上が登録されており、AUクラスでも数百ドル程度で容易に購入できます。その価格の大部分は、含まれている金そのものの価値によるものです。
〇NGCに提出された「1863年銘」の金貨
最近NGCには、1863年銘とされるゴールド・ダラーが鑑定依頼として提出されました。
元のコインにわずかな加工を施すだけで何千ドルも価値を高く見せられる場合、偽造業者が狙う箇所を慎重に調べる必要があります。
代表的な改変方法には、
ミントマークの追加・削除
年号の数字の改変
などがあります。
〇今回の偽造
今回提出されたコインでは、日付の最後の数字の周囲に加工痕(disturbances)が確認されました。
これは、もともとの「2」を「3」に加工した可能性が極めて高いと判断されました。
ゴールド・ダラーでは年代ごとに数字の字体が頻繁に変更されていますが、1862年と1863年の字体は比較的よく似ています。
しかし、今回の「1863」は実際には1862年銘に使用された数字の字体と非常によく一致していました。
さらに、加工された「3」は
・本物の1863年の数字の形状と一致しない
・「1」と「8」の間隔も本物より広い
などの不自然な特徴が確認されました。
比較すると、
本物1862
改変品
本物1863
では数字の形状や配置に明確な違いがあります。
ゴールド・ダラーのコレクションを本物だけで揃えることは簡単ではありません。
1863年よりさらに高価な年号も数多く存在します。
そのため、コレクションの真正性を確実にしたいのであれば、NGCの真正保証(NGC Guarantee)付き鑑定品を購入することが重要です。